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吃音症が原因!? 挨拶できない大人のトリセツ

見ざる言わざる聞かざるの人形

 
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何度こちらから挨拶しても、すんとも言わない。大人社会ほど結構いると思う。私が働いていた職場にも、4年間一度も挨拶を返してくれずに退職された方が、お一人いた。

あるとき私の知り合いも同じ経験をしていて、そのいらだちをfacebookにぶつけていたことがある。そして、そのコメント欄にはやはり同じような経験をしたことがある人たちの精神論(挨拶できない大人の非常識さを非難する)がいくつも投稿され始めたのである。

しかし、ある方がそのコメント欄に「吃音症や挨拶恐怖症の人は挨拶ができないことがあるので、気をつけて下さい」と投稿したことで、大人たちによる正論の垂れ流しは塞き止められた。

そのとき、私は無知の怖さを改めて感じたと同時に、挨拶ができない大人たちが至る所に存在しているというFact(事実)、それに疑問を持たないことはある種の差別ではないかとも考えたのである。

なぜ、人は挨拶をするのか?
それに対する、私なりの答えが二つある。
一つは「互いが平等であることを示すため」。もう一つは「挨拶によって、互いが近すぎる関係にならないため」である。

集団生活をする上で、平等の意識を持つことは他人同士の争いを避けるだけでなく、何かとてつもないものを創造する力を発揮する。エジプトにあるピラミッドはまさにそれを示す良い例で、もし古代エジプトに現代のインドのような階級制度が民衆に広まっていたら、あのようなものは完成されなかったと私は思う。

しかし、人々の仲が良すぎるとこれまた問題が生じてしまう。それはラポール(親密な関係)が築かれると、人は無意識のうちに相手を支配しようとするのである。それを避けるために、職場では異動があり、学校ではクラス替えが行われる。小中一貫校や中高一貫校ではスクールカーストの条件が整いやすいとも言われている。“なあなあ”の関係にならないためにも「オッす」とか「ウィーッス」みたいな挨拶は避けたいところである。

挨拶しない大人の対処法はただ一つ


もしかしたら、挨拶を返してくれない人が吃音症や対人恐怖症を抱えている可能性はある。けれども、挨拶は誰に対しても自ら率先して欠かさず行うべきである。気持ちのいい挨拶の威力は意外と強烈で、目の前の人だけでなく、それを見ている人にも波及する。気持ちのいい挨拶が聞こえる店と、そうではない店。あなただったら、どちらに入りたいだろうか?

挨拶をしたくても声に出ないという悩みを抱えて生きている人もいる。一方で、相手を見下して意図的に挨拶をしない人も確かに存在する(実際はこれに当てはまる人が大多数だと思うが)。それでも、気持ちのいい挨拶はどんな理論武装や頭の良さよりも強力だと私は信じている。

最後に、挨拶にまつわる私の個人的な経験を少し書きたいと思う。私は重度の腰痛で二年間も休職していたことがある。休職して一年半くらい経過してから転職活動に入ったが、長いブランクがあるというだけで面接では嫌みを言われたり、高圧な態度を取られる始末。

けれども、捨てる神あれば拾う神あり。最後は、誰もが知っている大手物流企業のグループ会社に転職(法人営業職)。最初の挨拶が営業向きだと褒められ、面接はスムーズに突破。筆記試験も無事合格し、厳しい転職活動に終止符を打つことが出来たのである。

「挨拶は大事?そんなの当然だよ」って、あなたは思っているかもしれない。そんな方には、もうワンランク上のコミュニケーション方法を私のnoteで紹介している。私の専門分野である「他者の潜在意識の書き換え方法」を分かりやすく説明した、いわゆる“洗脳”の入門書でもある。

意外と知られていない言霊と日本語の関係についてや、言霊を実際に使って他者の潜在意識に介入する方法を、恋愛やサザンオールスターズの歌詞を例にして紹介している。かなりの好評をいただいているので、自信を持ってお勧めしたい。

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