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なぜ、頭がいい人ほど動画学習をしないのか?

パソコンを使用している女性の写真

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英語を習得するための方法の一つとして、英語圏の映画をたくさん観ることを勧める人がいるが、私はあまりそれを勧めない。その理由は、動画は情報量が多すぎて頭が混乱するからである。

以前、私はNYSEニューヨーク証券取引所)に上場している教育関連企業の日本法人に勤めていたことがある。当時、私は小売り事業部という部署に配属され、主に大型書店や家電量販店で外国語学習者向けのソフトやオンライン英会話サービスの販売をする業務を任されていた。

そのソフトはアメリ国防省や世界の企業番付と言われる「Fortune 500」に入る企業でも採用されていた実績があり、日本国内における社内英語公用化ブームの後押しもあり、結構売れていたのも事実である。

そのソフトでは動画は一切使われず、その代わりに写真・フレーズ・単語・音声を組み合わせながら、実際に声を出して能動的に言葉を身につけるというプログラムが採用されていた。

動画は、写真や文字だけの情報よりも約5,000倍の情報量があると言われている。情報量が多ければ、それだけ脳がたくさんインプットすることが可能であることは間違いない。これは、英語学習における単語やフレーズを覚えることも同様である。

しかし、そこに“落とし穴”があると私は思っている。その落とし穴とは、多くの人が「インプット」という言葉を受動的な意味としてのみ使っていることである。インプットは、アウトプットをして初めて完了するのである。

何かを学ぶときに、人は二つの脳を使っている。一つは、頭の中の脳であり、もう一つの脳とは「皮膚」である。実際に、皮膚の認知スピードは、脳よりもコンマ数秒速いとも言われている。これは、いくつかの実験※でも証明されている。

英語学習においては、発話すること自体が口内の皮膚を使うことであり、その声によって起きる内耳(耳の奥にあたる部分)の振動を聴覚を使い認識している。そして、また自分の発話内容を相手がどのように解釈し反応するのかを、肌で感じ取っている。日本の英語教育はインプット重視と言われているが、本当のところはインプットすらできていないのが現状である。

新型コロナウィルスの影響で、特に大学では今後数年、リモート学習中心の教育が行われることが予想される。しかし、これはあくまで私の意見だが、画面の前でリアルタイムの授業を受けさせるよりは、テキストと音声のみ(しかも1.5倍速くらい)での学習のほうが効率がいいと考えている(特に文系は)。

あなたはどう思いますか?

※参考図書
皮膚は「心」を持っていた!(青春新書インテリジェンス)/山口創著

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