意識改革を自力でやらないほうがいい理由
こんにちは。
『てつがくのライオン』という詩集をご存知でしょうか?
子供向けの詩集ですが、哲学という言葉の意味をライオンの立場になって考えるという、大人が読んでも楽しめる内容の本です。
私がこの本を知ったのは小学6年生のときでした。
多分、哲学という言葉に触れたのも、そのときが初めてだったと思います。
その詩に出てくるライオンは、ライオンらしい座り方を工夫することで「てつがく」しようと試みます。
我々にとって「哲学する」とは、どういうことを指すのでしょうか?
学習することでしょうか。
それとも働くこと。
毎日を楽しむこと。
苦労すること。
自分探しをすること。
人の役に立つこと。
生きる意味を求めること。
などなど。
哲学する手段は人それぞれです。
でも、その目的はだいたい同じところに行き着くのではないでしょうか。
それは、「自分らしい生き方をする」。
もしくは「自分らしい生き方を求める」ということです。
ライオンらしい座り方を追求するライオンと同じですよね。
けれども、そうはうまくいかないのが人間です。
自分らしい生き方、理想の生き方を追い求めるほど路頭に迷います。
夢半ばで諦めてしまう人。
自ら妥協点を作ってそれに落ち着こうとする人。
そして、ごく少数の自分らしい生き方に辿りつける人。
ライオンと現代人の大きな違いって、何かわかりますか?
それは、獲物の取り方を親が教えるか教えないかです。
これは、「なりたい自分」になるための答えそのものと言えます。
東大に行きたい人は、東大卒の講師がいる予備校に通いますよね。
もしくは現役東大生の家庭教師についてもらう。
「なりたい自分」になるには、ゴール側の人間に引っ張ってもうらう。
これがいちばん確実な方法だと言えます。
変わりたいのに変われない。
夢があるのに叶える方法がわからない。
収入を増やしたいけど、現状から抜け出すのが怖い。
これらの解決方法もすべて同じです。
まずはゴール側にいるメンターを探すことです。
自分がいるべきゴール側の人間と臨場感空間を共有する。
そうすることによって、あなたがいるべき「コンフォートゾーン」がゴール側へ少しずつ移行し始めるのです。
アメリカではビジネスの成功に、コンサルとコーチの存在が欠かせないと言われています。
近年、日本でもそうなりつつあります。
いままでアメリカほどに浸透していなかったのは、個人間レベルでの「契約」という概念が日本になかったからなのかもしれません。
私自身も独立を決めたのは、メンターの存在があったからです。
この人を100%信じようと決めて、すぐに会社も辞めたくらいです。
いまとなっては、その決断は100%正解でした。
このように情報発信を始めたのもメンターのアドバイスがきっかけです。
おわりに。
ライオンがライオンらしさを見せるのは草原を走り回っているときです。
決して檻の中にいるときではありません。
人間も同じです。
それにもかかわらず、自ら檻の中に入る人がいます。
檻とは刑務所のことだけを指すのではありません。
あなたは檻の中で見られている側ですか?
それとも檻の外から見ている側ですか?
まずはそれに気づくことが大切です。
思いっきり思考の抽象度を上げてみてください。
そうすることによってスコトーマ(心理的盲点)が外れていき、あなた本来の姿が見えてきます。
哲学の先にあるのは「実践」です。
理想を理想のまま終わらせるか、現実にするか。
その差は一歩踏み出すか踏み出さないか、たったこれだけです。
さて、あなたはどうしますか?
それではまた。