嫌いな人間に自分の感情をコントロールされない技術
こんにちは。
喜怒哀楽という四つの感情。
この中から一つだけ永遠に葬られるとしたら、あなたはどれを差し出しますか?
多分、多くの人が「怒」と「哀」のどちらかで迷われると思います。
私だったら「怒」を差し出します。
なぜなら、怒りほどエネルギーを消耗する感情はないからです。
怒りというのは感情の面だけを見るとマイナスのことばかりです。
しかし、実際はそうでもないと思います。
もし、自分や大切な人が不当な扱いを受けた場合、そのときは怒りを表すべきですよね。
その場合の怒りは、「意思表示」と言い換えることができます。
怒りは話し合いをすることで消えていくことがあります。
それは個人レベルだけでなく、もっとグローバルなレベルであってもです。
しかし、話し合いをしてもそう簡単に消えない感情があります。
それは「嫌い」という感情です。
好き嫌いは正反対の感情のようですが、根本的には似ていると思います。
なぜなら、どちらも客観的な根拠がないからです。
けれども、「嫌い」という感情ほど根深いものはない。
それは人類の歴史を見ても分かることです。
あなたは人間関係の悩みを持っていますか?
人が持つ悩みのほとんどは「人間関係」に端を発していると言われています。
もし、あなたが人間関係に悩んでいる場合、さらに突き詰めていくと、嫌いな人の存在があるのではないでしょうか。
嫌いな人の存在は、距離に関係なくあなたを苦しめることでしょう。
嫌いな人間をなくすには、自分が神のような存在になってすべての人を受け入れることです。
しかし、ココロは正直ですよね。
では、聖人君子ではない我々一般人が、「嫌い」という感情に対してどのように対処していけばいいのでしょうか。
そのヒントとなるのが、「場の共有」という概念です。
遠距離恋愛をしているカップルは、離れ離れになっていてもお互いの心が通じ合います。
それは「価値観」の共有をしているからです。
「場」は物理空間のもの。
「価値観」は情報空間のもの。
脳科学では物理空間と情報空間には連続性があると考えます。
遠距離恋愛中のカップルは、無意識レベルでも恋人がそばにいないことに違和感を覚えます。
そして、物理空間と情報空間の整合性を保とうとするために、何週間に一度、もしくは何ヶ月に一度でも実際に会おうと行動を起こします。
つまり、「場の共有」とは「価値観の共有」を意味するのです。
逆に、オフィスのような同じ空間にいたとしても、価値観が違えば「場を共有している」とは言えないのです。
もし、あなたが嫌いだと思っている人間が心の中から離れない場合。
それは、完全にココロをコントロールされている証拠だと言えます。
なぜなら、無意識のうちに「あなたの方から」相手の価値観に合わせようとしているからです。
価値観を合わせようとしないかぎり、相手はあなたのココロの中に入り込むことはありません。
誰でも普通に生活していれば、イラッとすることが多々あると思います。
嫌いな人と顔を合わせなければいけないこともあるでしょう。
そんなときは、
「この人とは初めから価値観の共有をしていない」
と考えると感情がスーッと落ち着いていきます。
もっとわかりやすく言うと、
「初めから住んでいる世界が違う」
と割り切ってしまうことです。
おわりに。
今回取り上げた方法は日常で役に立つと思われます。
しかし、本当にお伝えしたかったこと。
それは、
常日頃から、思考のポイントを誰よりも遥か高く上げておくということです。
そのためには抽象度の高いゴールを持つことが重要になります。
自分のことだけを考えていると、同じく自分のことだけを考える人と衝突するものです。
人間関係で息苦しさを感じたら、思考の抽象度が下がっていないかチェックしてみてください。
書店に行けば、コミュニケーションに関する本がたくさん平積みにされています。
しかし、自分の道を突き進んでいる人にはそれらの本は不要です。
なぜならば、自分のルールで生きているからです。
ぜひ、あなたも自分のルールで生きてください。
そんなあなたを私は応援します。
それではまた。