あなたが吐く言葉は、一つ残らず現実化している
多重人格者の人は、一度にすべての人格を出せないと言われています。
A、B、Cという三つの人格を持っていれば、Aの人格でいるときは、BとCの人格は存在していないということになります。
糖尿病を患っている多重人格者の人は別人格になったときに、一時的ですが血糖値が正常になったりするということがあるそうです。
また、日英のバイリンガルの人は英語を話しているときには英語人格になり、日本語を話しているときは日本語の人格で物事を考える傾向があるようです。(もちろん、人によって違うこともあるでしょう)
人格とは、この世界で機能しているあなた自身の唯一の“自我”のこと。
あなたの自我は、あなたが生きていると“思っている”世界によって作り上げられ、逆にあなたの自我がそのまま、あなたが生きていると思っている世界を作り上げているとも言えます。
なぜ、現実世界ではなく、「生きていると思っている世界」なのか?
それは、人それぞれ同じ環境で暮らしていたとしても、見ているものや重要だと思っていることが違うからです。
あなたが自分自身で“いま生きている”と認識できる世界の定義、それは、すべてが“言語化”できる世界のこと。
たとえ未知なものを差し出されたとしても、なんとなく“こういうものだろう”と言語化して推測はできるはずです。
これはできる、これはできない、これは知らない、好き、嫌い、痛い、かゆい、バカ、うれしい、かっこいい、欲しい、哀しい、悔しい、ブス、デブ、かわいい、つまらない・・・
つまり、あなたが使っている言葉があなた自身が生きる世界のキャパ(容量)を決めているとも言えるのではないでしょうか。
私は、やりたいことがあるときほど過去を振り向いてはいけないと、必ずアドバイスします。
心身の不調を抱えている人も同様です。
過去の人間関係さえも綺麗さっぱり一つ残らず清算してしまったほうが、不安になるどころか、むしろ心身共に快調になるはずです。
“〜したい”という言葉は、“過去という臨場感”と固く結びついています。
過去の何もしてこなかった自分を否定しながら、実は意識下では自己弁護して肯定したいのです。
だから、“〜したい”という言葉が口癖(もしくはセルフトーク)になっている人ほど、石のように腰が重く何も新しいことをしない傾向があるのも事実です。
「いい人に出逢いたい」と思うのは、人を育てようという意識が希薄な証拠。
「あいつはバカだな」と思えば、あなたはバカだらけの世界で何もできずに埋もっている人間であるという証拠。
「ダマされたくない」と思うのは、他人を信じようとする“自分”を信じていない証拠。
「消えてしまいたい」と思うのは、自分の存在感を過大評価している証拠。
「お前にはできない」と言われたら、その人が将来成功したあなたと向き合いたくない証拠。
すべての人の人生は、言葉や文字という二次元の世界で表現できてしまうもの。
だからこそ、言葉を上手に選択し、“支配する”必要があるのです。
人は言葉をコントロールできたとき、初めて言葉を超えたものの存在を知ることができると私は思っています。
私はまだその境地に至ってはいませんが、あなたはどうですか?
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それではまた。
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