嫌いな感情は永遠の片思いである
こんにちは。
今日、横浜駅西口を歩いている時に選挙の街頭演説に遭遇。
よく見ると、元タレントの現職女性議員。
ギャラリーの女性たちはみんな「顔が小さ〜い」って言ってました。
ちなみに、女性の顔の大きさにこだわる男性はいないと思います。
だからご安心ください。
さて今回は、「嫌いな感情は永遠の片思いである」というテーマで書きたいと思います。
人間の悩みは、ほぼ人間関係からくると言われています。
会社勤めをしている人なら職場の人間関係。
学生ならクラスメイトや教師との関係。
主婦なら近所付き合いでの人間関係。
フリーで仕事をしている人なら、取引先との関係といったところでしょうか。
私が20代の頃にいた飲食業界は人の入れ替わりが激しい世界でしたので、気が付いたら嫌いな人がいなくなっていた、ということがよくありました。
いざ、嫌いな人がいなくなると、案外寂しくなったりするので人間の感情はあてになりません。
外資系の企業に転職してからは、上司や同僚に対して「嫌い」という感情はほとんど生まれてきませんでした。
その代わりに、無能だなと思う上司やラクをしようとする同僚に対しての苛立ちはよくありました。
私のいた外資系の会社は、例にもれず成果重視だったので、そんな無能な上司やラクをしようとする同僚はみなキレイさっぱりいなくなりました。
結局、「嫌い」という思いや「苛立ち」を一段上の視点で抽象化すると、不満という感情に行き着きます。
不満という感情ほど、精神を蝕むものはないと私は思っています。
なぜなら、不満は人間に緊張をもたらすからです。
不満を抱いたままだと脳は大脳辺縁系優位の状態、つまり感情が支配している状態をキープします。
そうなると、理性的に思考を働かせる前頭前野の活動が抑えれら、精神的にも変調をきたし、やがて肉体にも異変が生じることになります。
コーチング理論では人間同士の親密な関係のことを「ラポール」と言います。
けれども、強力なラポール状態を維持するには、常にどちらかが上か下の状態、つまり支配関係の構図が必要になります。
その構図は両者が気づかない、潜在意識下で形成される場合が多かったりします。
そして、その支配関係はいとも簡単に逆転します。
そうなると、親密な関係が今度は180度変わってしまうのです。
それを「ネガティブ・ラポール」と呼んでいます。
おしどり夫婦と言われていたのに、お互い一生顔も見たくない関係に変わるなんてよくあることです。
最近、ニュースで取り上げられるストーカー事件も、好きという感情が嫌いを通り越し、恨みに発展してしまったケースです。
あのジョン・レノンも熱狂的なファンにピストルで撃たれてしまいました。
イエス・キリストでさえ弟子のユダに裏切られてしまうのです。
つまり、「好き」という感情も「嫌い」という感情も表裏一体ということです。
これは、ラポールの説明からも分かる通りです。
もし、あなたが日常で誰かのことを嫌いと感じることがあったら、それはその人に支配されていると思っていいでしょう。
嫌いな感情が大きくなればなるほど、支配関係は強力になります。
相手があなたのことを何とも思っていなくてもです。
では、嫌いという感情がどうしても出てきてしまった場合はどうすればいいのか?
そういう時には、「ラベリング」という作業を行ってください。
やり方は簡単です。
もし、誰かがあなたのことを非難したとします。
もし、相手の主張が自分のためになるのであれば、それに「ためになること」というラベルを心の中で貼ればいいのです。
ラベリングをするときは、決して感情を基にして決めないことです。
相手からの一方的な感情による非難であれば、「重要でない」というラベルを貼ります。
ラベリングの作業には、前頭前野を働かせて理性的に物事を解決していくという意味があります。
そして、最も大切なこと。
それは、ラベリングの基準はあなたのゴール達成に関係があるかないかで判断することです。
決して、その瞬間の感情を穏やかにするためではありません。
ラベリングという作業は、あなたの未来を豊かにするためのトレーニングだと思ってください。
おわりに。
自分を定義するものを探すには、どうしても人の間で生きる必要があります。
人の間で生きるということは、とても疲れます。
それは否定できません。
けれども、本当に目指す未来(ゴール側の世界)も人との関係性の中でしか見つけられないものです。
嫌なことをたくさん知って、いいものを目指します。
どん底に落とされ、上だけを目指すようになります。
人を失うことで、また人の出会いを求めるようになります。
嫌いな感情とは、あなたの本当のゴールを再確認させるヒントだと私は思います。
だから決して、ネガティブにとらえないでください。
もし、いまの自分のことが嫌いでもそれでいいのです。
そんな時は思いっきり嫌ってください。
必ず反動がきて、思いっきり好きになります。
なぜなら、心の奥底では自分のことが好きだからです。
それではまた。