横浜ライフコーチング

世界一わかりやすいコーチングの教科書

“水”になれば人間関係も仕事もうまくいく

水風船の写真

こんにちは。

 

犬猿の仲。水と油。

そんな組み合わせ、あなたの周りにも存在していると思います。

ちなみに、英語では “like cats and dogs”のように、猫と犬を組み合わせて表現します。

犬、猿、猫、水、油。

この中から一つだけ役割を選べと言われたら、私は真っ先に水を選びます。

 

私がセールスの仕事を始めた時こと。

ものすごい勢いで毎日バンバン売っている女性の先輩がいたんです。

一度でいいから間近で接客するところを見てみたいとずっと思っていました。

そしてある時、その先輩と一緒に店頭に立つことになりました。

 

じっくり観察する間もなく、瞬時だったと思います。

その先輩のすごいところを私は発見してしまいました。

それは、超軟水のごとくスーッとお客様の心の中に入り込んでいくのです。

店頭で声をかけられるとお客様は一瞬抵抗します。

心の中で抵抗しながらほとんどの人が歩き去っていくのが普通です。

しかし、その先輩の女性が声をかけるとお客様はみんな足を止めてしまうのです。

 

あー、なるほど。そういうことか!

抵抗するのが当たり前なら、その抵抗の隙間を流れ込んでいけばいいんだ!

その時の経験、そして発見。

それらは今でもとても役に立っています。

 

この考えは、仕事以外の場所、

例えば人間関係においても非常に役に立ちます。

 

職場や学校、家庭やコミュニティ。

人は肉体や心、考え方や信念を“押しくら饅頭”のようにボンボンぶつけ合いながら妥協点を探していきます。

しかし、一つの場所にいろんなものを詰め込んでも、必ず“隙間”が生じます。

 

ビジネス用語で隙間のことを「ニッチ」と言いますよね?

 

ビジネスにおいて「ニッチ」という言葉の正確な意味、

それは、敵が全くいない“ひとり勝ちできる”場所のことを指します。

 

隙間はどんなところにもあります。

しかし、人は隙間に目が行きません。

自分の居場所を確保できるのに避けてしまうんです。

だから私は勧めます。

隙間に入れる“水”になりましょう。

どんな形にもなれる“水”になることを覚えたもん勝ちですよ、と。

 

あともう一つ、水になれば得すること。

それは、先陣を切らなくていいところ。

じっくり、状況を伺いながら隙間ができるチャンスを狙える。

つまり、後出しじゃんけんの方がうまくいくんです。

 

最後に。

今は亡きアクションスターのブルース・リーはこのように言っています。

 

Empty your mind, be formless, shapeless - like water.

心をカラにしろ。形を取り去れ、形を捨てろ、水のように。

 

 

水の流れは上からでないと見えません。

それも、かなり上からです。

 

水になりながらも、水の流れも読み取る。

いつもチャンスは流動的です。

けれども、あなたが自分の居場所を見つけるチャンスは必ず訪れます。

だから、心をカラにして常に高い視点から物事を観察してみてください。

 

それではまた。