一生信頼される人、されない人。その差はどこにあるのか?
こんにちは。
大人も子供も騒いではいけない場所ってありますよね。
あなただったらどんな場所を思い浮かべますか?
バスや電車の中、病院、教室、レストラン・・・
では、あなたが思い浮かべた「騒いではいけない場所」。
そこではなぜ、騒いではいけないのでしょうか?
騒いではいけないという法律があるからでしょうか?
それともみんなが騒でいないから?
その根拠になっているもの。
それは実際にあなたが騒いで怒られたという「記憶」だったりしませんか?
怒られた記憶。
恥をかいた記憶。
恐怖を感じた記憶。
これらを「情動記憶」と言います。
強烈な臨場感を伴う出来事ほど鮮明に記憶されます。
しかも、情動記憶はあなたの思考まで支配します。
苦手な人。
顔を合わせたくない人。
そんな人、誰でも一人や二人いますよね。
そんな人とばったり出くわしたとき、心臓が勝手にドキドキしたりします。
中には汗ばんでしまう人もいることでしょう。
それは「恒常性維持機能」と呼ばれるもので、ストレスになりうる外界の環境の変化に対して、生体を安定した恒常的状態に保とうとする働きです。
それは、その空間を相手に支配されている証拠とも言えます。
逆に、一緒にいて楽しい人。
ハッピーにさせてくれる人。
そういう人たちも、その空間の支配者と言えます。
つまり、臨場感空間を支配するには「楽しい感情」と「恐怖の感情」。
どちらも利用することが可能なのです。
ブラック企業と呼ばれている会社。
独裁国家と言われている国々。
それらは、まさに「恐怖の感情」を巧みに利用して支配関係を築いています。
だからといって、職場や家庭で「恐怖の感情」を利用していいわけではありません。
倫理上の問題もありますが、もっと大変なことが起きます。
それは、簡単に支配関係が逆転することです。
オシドリ夫婦と言われていたのに、ドロドロに法廷闘争で争うことになる。
いきなり企業のトップが下ろされる。
クーデターで大統領が側近によって監禁される。
これらはその逆転現象の分かりやすい例だと言えます。
人と人とが親密な関係にある状態を「ラポール」と言います。
恐怖で結ばれている状態もラポール。
ハッピーな関係で結ばれている状態もラポールです。
しかし、この二つのラポールには大きな違いがあります。
それは、脳内環境です。
ブラック企業に勤めている人。
生理的に合わない人と一緒に暮らしている人。
ビクビクしながら毎日を過ごしている人。
そんな環境下で、心身ともに健康な人は多分いないと思います。
常にハッピーな人はどうなのか?
そんな人は見るからに健康です。
見た目も実年齢より若い人ばかりです。
実際に、幸福感に満たされると脳内ではハッピーホルモンと呼ばれる物質が分泌されます。
アンチエイジングや痛みの抑制にも不可欠な脳内物質でもあります。
脳が反応した状態を「アンカー」。
脳が反応する対象を「トリガー」と言います。
例えば、あなたが嫌いな人を見て気分が落ち込んでしまう場合。
気分が落ち込んでいる状態が「アンカー」。
落ち込む原因の嫌いな人の存在が「トリガー」です。
もし、あなたが職場や家庭、またはその他のコミュニティーで良好な人間関係を築こうとするならば、積極的に周りの人たちをハッピーにしてください。
それをずっと心がけるとどうなるのか?
周りの人があなたの姿を見ただけで幸せを感じるようになります。
つまり、あなたの存在自体が、周りの人にとって幸福を感じる「トリガー」になるのです。
おわりに。
私は気分を害する人に会うと、心の中でこのようにつぶやくことにしています。
「あなたはホント、人のテンションを下げる天才ですね!」
これならネガティブなセルフトークにならないので、ぜひ試してみてください。
コーチングは、職場や家庭のコミュニケーションにも非常に役立ちます。
相手は人間ですけど、お互い「脳」というものを持っています。
その「脳」をいかにハッピーな状態にしてあげるか。
それには、上に書いたような「脳の特性」を知る必要があるのです。
つまり、コーチングとは「科学」なのです。
これ、非常に大事なことなのでもう一度言わせてください。
コーチングとは「科学」なのです。
科学であるということは再現性があるので、誰が実践しても効果が期待できます。
再現性のない「〜の法則」や「〜術」では、そう簡単に現実が変わらないのは当然のことだとお分かりいただけると思います。
人の悩みの多くは人間関係だと言われています。
その背景にあるのは、コミュニケーションの「本質」を知らないということが挙げられるのではないでしょうか。
一生モノのコミュニケーションスキルとは、信頼感のことを指すと私は思っています。
最後にものをいうのはお金や地位、実績ではなく、「信頼」だと確信しています。
だから私は常日頃から「Give・Give・Give」を心がけるようにしています。
とにかく与える側に立つ。
しかも、押し付けがましくならないように。
これに尽きると思います。
あなたはどう思いますか?
それではまた。