組織の中で自分流を貫くコツ
こんにちは。
「電波少年」というテレビ番組があったのを覚えているでしょうか?
90年代に若者の間で大変人気があった番組で、「アポなし」という言葉でピンとくる人も多いのではないでしょうか。
その中で、猿岩石というお笑いコンビがユーラシア大陸をヒッチハイクで旅するというコーナーがありました。
猿岩石はタレントの有吉弘行さんがいたコンビです。
ある東南アジアの国だったと思います。
猿岩石の二人がストリートパフォーマンスをするのですが、その最中に一人の中年の日本人男性が二人にある言葉を投げかけたんです。
「プライドを持て!」
もし、日本国内だったら誰もそんなことは言わないと思います。
なぜか、日本人は海外に行くと「プライド」や「アイデンティティー」というものを強烈に意識します。
普段はまったく意識していないにもかかわらずです。
私も友人とラスベガスにいったときに、いきなり中年の日本人男性に「がんばれ日本人」と言われたことがあります。
プライドが、自分や立場といった「Be」にあるのか、
それとも行動や仕事といった「Do」にあるのか。
似ているようで全然違いますよね。
「自分流」という言葉も同じです。
「Be」を貫くのか、それとも「Do」を貫くのか。
あなただったら、どちらを重視するでしょうか?
組織の中で自分流を貫くのは、結構大変です。
私がセールスの仕事をしていたときは、個人の裁量が大きかったので、かなり自分のやりたいようにやっていました。
むしろ、自分流のやり方を確立していないと生き残れない世界でもありました。
自分流のやり方を持っている人ほど、結果を残せる。
これはどんな分野、業界でも言えることだと思います。
そう考えると、自分流を貫くためには、結果を出し続ける「Do」という行動と、それを維持するための「Be」という状態(マインド)の両方が必要になると言えるのではないでしょうか。
しかし、実際には結果を残せていない人ほど「自分流」を語りたがるものです。
結果を残している人であっても、「自分流」はあくまで自分の中で貫くものであって、誰かに押し付けるものではありません。
私が飲食店に勤めていたときの話です。
サザエさんに出てくる波平をさらに細くしたバリバリ管理職風の男性が、新入社員らしき若者二人の前でこのように話していたのです。
「私はこの会社にずっといて本当に良かったと思います」
正直思いました。
誰もあなたについていかないですよ、と。
幸福の尺度は人それぞれです。
だから、自分の生き方をたとえ直接的ではないにせよ、他人に判断させること自体おかしいのです。
もし、あなたが「自分流」を貫こうと思ったら覚えておいてほしいこと。
それは、「自分流」を誰かに押し付けないことです。
プッシュ・プッシュバックの原理と言って、脳は何かを押し付けられると無意識のうちに拒絶しようとするのです。
たとえ、やんわりであってもです。
組織の中では、それぞれの人が役割を持っています。
もしあなたが属する組織が「会社」であるならば、その会社自体も社会の中で役割を持っています。
あなたにとって、役割を果たすということは何を意味するのでしょうか?
結果を重視する組織、そうでない組織があります。
しかし、どんな組織であれ個人がやるべきことは共通していると思います。
それは、理にかなった行動をするということです。
理にかなった行動を突き詰めれば、自然と効率は上がります。
もちろん結果も伴います。
数字という結果。
効率化という結果。
その結果を出し続けた人のやり方が「自分流」として認められます。
しかも、結果を出し続けるということは、そのやり方に汎用性があり再現性もあるということです。
つまり、「自分流」を持っている人が多い組織ほど強いとも言えるのではないでしょうか。
おわりに。
私は現在、組織から抜け出し個人で活動しています。
しかし、個人で活動するときのほうが「自分流」を求められるということをものすごく感じています。
自分流を貫くことは自己責任です。
けれども、どんな土俵であれ最後に勝つのは自分流を貫いている人です。
仕事に満足していない人。
収入に満足していない人。
まずは「自分流」を作れそうな土俵を探すところから始めてみてください。
そんな土俵はいくらでもあります。
なければ自分で作ればいいだけのこと。
理想は、やりたいことをしながら自分流を貫くことです。
それなら一生貫くことができると思います。
それではまた。