横浜ライフコーチング

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ありのままの自分を知るにはどうすればいいのか?

仮面に寄り添う女性の写真

こんにちは。

鏡面仕上げの球体を宇宙空間に放り投げると、その球体の姿は見えなくなります。

これは、3DCGのソフトを使用したことがある人ならわかると思います。

ガラス玉も同じように真っ暗な空間の中では、光を当ててもほとんど識別できません。

 

では、見えるようにするにはどうにするのか?

それは、球体の周りに色や模様のついた壁を作ってあげるのです。

そのようにして、初めて球体が姿を現わします。

 

「他人は自分を映す鏡」という言葉があります。

自分がした行為がそのまま自分に返ってくる。

シンプルで当たり前なことですが、意外にこの法則を知らない人が結構いるような気がします。

しかし、多くの人が他人の反応を意識するあまり、自然体のまま人と接することができなくなっているのではないでしょうか。

 

誰もが、「ありのままの自分」を貫いている人に憧れるものです。

ありのままとは、一種の表現であると私は考えています。

自分の「素」の部分は、自然体であろうと不自然であろうと、行動をする中で浮き上がってきます。

そして、もっと大事なこと。

それは、行動の基準が「Want to(したい)」であることが、ありのままに生きる条件なのです。

スケートボードをしている人の写真

ありのままの自分に近づくために、もう一つ覚えておいてほしいことがあります。

それは、ありのままの自分を演じようとしないということです。

 

誰でも、なりたい自分像というものを持っていることでしょう。

しかし、普段と異なる自分を演じることによって、常に「〜しなければならない」と意識するようになります。

たとえ無意識レベルであっても、「〜しなければならない」と自分に語り続けることになるので、脳はストレスを感じて創造的に働かなくなるのです。

 

ありのままの自分とは、何も制約がない世界で生きるあなたの姿でもあります。

つまり、理想の世界を体現しようとしているあなたの姿です。

 

もし、あなたが本気でありのままで生きたいと思ったら、まずやるべきこと。

それは、理想の世界で生きる「セルフイメージ」をリアルに描くことです。

 

理想の世界はぼんやりしていてかまいません。

大事なことは、理想の世界にいる「セルフイメージ」の方をリアルに描くということです。

そうすることによって、脳は創造的に働くようになります。

「創造的に」とは、過去の知識体系を都合のいいように並べ替えるということではありません。 

もっと抽象度の高い視点から、理想の世界と理想の自分に整合性を持たせることを意味します。

 

ありのままとは、未来側から見た、現在あるべき自分の姿とも言い換えることができるのではないでしょうか。

砂浜に置かれたビーチサンダルの写真

おわりに。

 

「精神といふものは、文字の表現だけでは足りない」

 

これは作家の三島由紀夫が残した言葉です。

結局、理想も思い描くだけでは紙に書いた落書きと変わりません。

行動することによって誰からも見えるようになるのです。

 

人間にとって究極の行動とは、「与える」ことだと私は考えています。

三島由紀夫のように自らの命を捧げる必要はありませんが、与えることを貫いた人間が最後にありのままの姿を残していくと思っています。

 

与える側に立つ。

明日からでも、すぐにできることです。

 

コンビニやスーパーの店員さんから、お釣りを受け取ったときに笑顔を見せる。

これも立派な与える行動です。

 

小さなことから始めた人が、小さな変化に気づくことができるのです。

 

それではまた。 

ビーチの夕焼け写真