横浜ライフコーチング

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3度の転職が当たり前の時代において、やりたいことの「向き・不向き」を判別する方法とは?

教室辞書を広げる男子児童と女子児童の写真

こんにちは。

いまから10年くらい前の大晦日を覚えているでしょうか?

NHK紅白歌合戦と同じ時間帯に、格闘技イベントが同時に二つのテレビ局から放映されていたときです。

大人の殴り合いを大晦日に家族と一緒に見る。

いま考えたら少し異様な光景ですよね。

 

ちょうどその頃、格闘技ブームに乗って都内にある体育系専門学校では「格闘技コース」が新設されました。

その指導者に任命されたのは、私の格闘技の師匠にあたる方です。

全国各地からプロ格闘家志望の若者がその門を叩いたのですが、蓋を開けてみると面白いことが判明したのです。

なんと集まった学生のほとんどが、格闘技の経験がなかったのです。

 

もちろんバリバリの経験者もいて、アマの大会ではそれなりの結果を残していきました。

しかし、残念ながらプロの世界で活躍した人はいません。

一方で、未経験から始めた人たちのその後はどうだったのか?

 

入学してから格闘技を始めた学生のほとんどが、芽の出ないまま卒業していきました。

実際、それらの卒業生たちの誰かが活躍しているという話はほとんど耳に入ってきません。

 

それもそのはず。

たった2年で結果を出すまでに成長するのは、やはり無理があります。

たとえ本気であってもです。

トレーニングをして、相手に組み勝つカラダを作るだけでも最低2年はかかります。

カラダが出来上がった頃には、卒業して競技からも引退する。

それでは勿体ないですよね。

 

これは、スポーツに限らずどんな分野でも言えることではないでしょうか?

特に専門的な知識や、ある程度の経験が必要な分野であれば、なおさらのこと。

決して、ハードルが高そうなことはやるべきではないということではありません。

大切なのは、ハードルを飛び越えるタイミングです。

教科書、ノート、ペンの写真

やりたいことを追い求めて、知らない世界に飛び込む。

これは、とても大事なことです。

現状から抜け出すためには、現状にはないことをする。

これはセルフコーチングの基本でもあります。

 

しかし、「やりたいこと」を選択したはずなのに、それが続かない。

続いたとしても、まったく結果が出せずにフェードアウトしていく。

 

そうなってしまう原因は二つあります。

一つ目は、本当に「やりたいこと」ではなかったということです。 

幸せになりたい。

有名になりたい。

お金持ちになりたい。

健康になりたい。

これらの動機では、弱すぎるのです。

なぜなら、ほとんどの日本人がこれらのことをある程度すでに享受しているからです。

もしくは、なろうと思えば簡単になれる環境にいるからです。

 

二つ目の原因が、実は非常に大事です。

それは、エネルギーを最大限に注ぎ込むタイミングがずれているということです。

そのエネルギーとは、最初のハードルを飛び越えるためのものです。

 

私の場合、コーチを目指そうと思ったのはセールスの仕事をしていたときです。

実際、初めはぼんやり考えていた程度です。

しかし、セールスの仕事にコーチング理論を取り入れて、それなりの結果を出していたのでスキルには自信がありました。

だから、独立しようと決心したときに始めたのは、マーケティングに関する知識の吸収です。

それを短期間で一気にやり、その勢い保ったままコーチとしてスタートを切りました。

 

コーチを目指す方のほとんどは、まずコーチングの勉強から始めます。

実際にはそこでエネルギーを使い切ってしまう人が9割くらいの世界です。

しかし本番はそれからのはずです。

 

どんな世界であろうと、誰でもスタートラインには立つ権利があります。

しかし、横並び一線から飛び出すためにはエネルギーが必要です。

基礎知識や基礎体力が足りないと思ったら、さっさと身につけてしまう。

本当の勝負はそれからです。

スノーボードをしてジャンプをしている人の写真

最後に。

 

仕事やスポーツには「向き・不向き」があると言われています。

しかし、それらは結果論に過ぎないと私は思います。

 

実際、初めは続かないと思っていた仕事を何年も続けている人がいます。

実は以前の私がそうでした。

 

どんな組織でも、エネルギーがある人間は強いものです。

ベテランと言われている人たちを見れば、それは分かります。

 

もし、あなたが何か新しいことにチャレンジしようと思ったら、まずは目指すべきスタートラインに万全の状態で立つことです。

自分より知識や経験、体力がある人になんとか付いていけるような状態です。

 

しかし、チャレンジしてみてあなたの才能や素質が開花されたとしても、やりがいを感じなければ、それは「不向き」と言えます。

 

そう、結局のところ「向き・不向き」は自分で決めるものなのです。 

あなたが得意だと思っていることも、実は「不向き」である可能性もあります。

 

要は何事も「Want to」でやっているかです。

あなたは大丈夫ですか?

Want toでやっていますか?

 

それではまた。

黒板の写真