人は見かけによる。その人の未来も見かけによる。
こんにちは。
人は見かけによらない。
この言葉、あなたはどう思いますか?
我々は第一印象で、ある程度相手の人を判断します。
判断というか、「分類」するといったほうが適切かもしれません。
その勝手な分類から外れると、「この人は見かけによらない」と再度判断を下します。
初めから相手に対する先入観がなければ、こうはならないのでしょう。
私は外資系の教育関連会社にいたときに、1万人以上の方を接客しました。
しかも、毎日接客ノートを書いて後から自分なりの分析も行っていました。
それくらいやらないと生き残れない世界でしたので、当時は必死だったのです。
あるとき、私は一つの法則を導き出しました。
それは、
未来志向の人ほど表情が柔らかい
ということです。
それは単なる先入観だ、と言われればそうなのかもしれません。
けれども、私はその法則を導き出した後、自身の接客スタイルを変えました。
そして、実際に私の販売成績は社内でもトップクラスになりました。
過去に囚われている人ほど、未来に対して怖がりだったりします。
しかも、なかなか相手に心を開くことをしません。
開いたフリをしても、それは分かってしまうものです。
逆に、過去に囚われない未来志向の人。
そういう人は未知なものでも有益だと判断すれば、積極的にそれを取り入れるオープンな心を持っています。
もちろん、話していてもそれは伝わりますし、表情からも判断できます。
では、過去に囚われている人が未来志向になることは可能なのか?
それは充分可能と言えます。
なぜなら、脳には「可逆性」があるからです。
人間の眼球は眠っている間、左右にピコピコ動いているのをご存知ですか?
脳が記憶の整理をしているときに眼球運動が起こると言われています。
EMDRという心理療法は、まさにその脳と眼球の関係性を利用した心理アプローチです。
カウンセラーが患者の眼球を意識的に動かすことによって過去の記憶を引っ張り出し、その記憶の再処理を施すのです。
実際に、PTSDなどの治療に利用されることがあります。
では、未来志向になるためにはこの「脳の可逆性」をどのように利用すればいいのか?
ものすごく簡単にできる方法を紹介します。
それは、「なりたい未来の自分」のように振る舞うことです。
とにかく、形から入るのです。
明るい人になりたければ、笑えばいいだけのこと。
自分に自信が持てない人は、自信があるように振る舞う。
英語が話せるようになりたければ、ネイティブの喋りを真似る。
痩せたい人は、痩せている人のライフスタイルを真似る。
肩こりを治したいのなら、肩こりが必要ない自分になりきる。
強くなりたければ、強い人になりきる。
そして重要なこと。
それは、「演じる」レベルではダメということ。
心の中に、「演じなくては」というHave to(しなくてはならない)の感情が少しでもあると、脳は拒否反応を示します。
だから、生活の根底から「なりきる」のです。
なりきることで、セルフトーク(自己対話)が変わり、自己イメージも変わっていくのです。
最後に。
笑顔のまま怒れる人はいません。
笑顔のまま不平を言う人もいません。
未来の選択に困ったら笑顔になれる方を選ぶ。
ただこれだけ。
幸せになるヒントは意外とシンプルです。
笑うというスキルを平等に与えてくれた神様に感謝ですね。
それではまた。