コンフォートゾーンから抜け出すために捨てるべきもの
こんにちは。
さて今回は、「コンフォートゾーン」についてです。
コンフォートゾーンとは、居心地のいい場所のことを言います。
人間はどんなときでも、このコンフォートゾーンから外れないように脳が無意識に働きます。
コンフォートゾーンの分かりやすい例をいくつか挙げてみましょう。
- お酒を飲みにいくと会社や上司の文句ばかり言っているのに、また次の日になると当たり前のように会社に行っている。
- ダイエットを始めようと決意したのに、気がついたら何か食べている。
- 恋人と喧嘩をして連絡をとらないと決めたのに、ついメールを送ってしまう。
- 付き合う相手はいつもダメ男。
- 今の給料でそこそこ満足している。
- 毎日、体のどこかが痛む。etc.
なかなかコンフォートゾーンから外れられないのは、脳に自動操縦装置みたいなものがあるからです。
それを、ホメオスタシス(恒常性維持機能)と言います。
酔っ払っても、気がついたら自宅の玄関に転がっていた。
これもホメオスタシスが働いているからです。
もともとは、体温を調節するために汗をかく、みたいな生体を保護するための機能でした。
しかし、人間は脳の発達に伴い、手で触れることのできない情報空間にまで臨場感を持つようになりました。
感動する映画を見たり、過去を思い出して、ついウルっときてしまうことってありますよね?
これもホメオスタシスの働きです。
人間の脳にとって、現実と非現実を区別することはあまり意味がないのです。
つまり、より臨場感がある方をリアルな世界と認識してしまうのです。
だから、あなたが現状を変えたいと思っているならば、ゴール側の臨場感を高める必要があります。
それができないかぎり、現状からの脱出は不可能と言ってもいいくらいなのです。
頑張っているのに変われない。
努力しているのに報われない。
私はいつも運が悪い。
このように思っている方は、要注意です。
なぜなら、どんなにつらくキツイ生活でも慣れてしまうと、それがコンフォートゾーンになってしまうからです。
たとえ、命の危険を脅かす生活でも、そこにいることで何かしらの報酬(給料など)が保証されるのであれば、なかなか抜け出すことは困難です。
命をかけてまで、現状に留まろうとする。
それほど脳は騙されやすいとも言えます。
だから人は洗脳されてしまうのです。
それをうまく利用しているのがブラック企業やカルト教団と呼ばれているところです。
魔性の女やジゴロと呼ばれる人も使っている手口は同じです。
あなたがどうしても現状から抜け出したいのであれば、まずは手にしている報酬を疑ってみてください。
報酬とはお金であったり、甘い言葉であったり、依存でもあったります。
何かしらの甘い餌がないかぎり、人は依存しません。
成功や安心、安全、ラクといった宣伝文句もそうです。
まずは何かに寄りかかった状態から、まっすぐ立った自分を取り戻す。
そのようにして、初めて自分が本来望んでいた世界が見えてくるのです。
おわりに。
草食男子といった言葉も最近はあまり聞かれなくなってきました。
いずれ「肉食男子」の時代が来るのかもしれません。
最近の若い世代ほど、そこそこの生活で満足できるようです。
しかも、終身雇用を望んでいる人も多いと聞きます。
過去の日本人が生活していたコンフォートゾーンが、そのまま世代を超えて引き継がれたようにしか私には思えません。
つまり、我々より上の世代の人たちもコンフォートゾーンを抜けられないまま老後を迎えた。
私はそう解釈しています。
結局、変わったふりして変わっていなかった。
それはどの世代にも言えることです。
だからこそ、個人レベルで本物の幸福を求めていくべきだと思います。
草食であれ、肉食であれ、大事なこと。
それは、与えられたエサか、それとも自分で見つけた食べ物かということです。
それではまた。
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