ブレない心を手に入れるためには自然体でいること
こんにちは、松江です。
まずは最近、気になったニュースを紹介させてください。
1968年にメキシコ五輪で銀メダルを獲得した君原健二さん(75)が、50年ぶりにボストンマラソンに出場し、4時間台で完走したというニュースです。
君原さんは1966年のボストンマラソンで優勝。
今回は、50年前の優勝者として招待されたとのこと。
実は、20年前にも招待されていて、その時は足を痛めて走れず、ずっと今回のために練習を積み重ねてきたようです。
75歳で完走、しかも4時間台は驚異的だと思います。
年齢に関係なく、自分のゴールを持っている人は強いということを君原さんは証明しています。
さて、今回も「ブレない心、ブレる心」について書きたいと思います。
前回の要約はこんな感じでした。
人は、ブレない心で物事を選択をし、後の結果次第で心がブレる。
常に予想通りに行くことなどない。
よって、ブレない心を作ることは不可能に近い。
それでも、人はブレない心を欲しがる。
なぜか?
人は常に、「安心」や「心の拠り所」を求めるからでしょう。
それは、モノという形あるものに求めることもあります。
実際、デジタル腕時計で有名な某メーカーに勤める方から聞いた話では、3.11の直後は電子辞書が例年以上に売れたようです。
その反対に、災害が起きた後は、住んでいる地域に関係なく人は旅行やレジャーなどを控える傾向があると言われています。
コーチングでは、心は「現象」だと解釈します。
つまり、人の行為に対する脳の反応とも言えます。
心の悩みを抱えて困っている人に、
「その心の場所を指で示してください」って言ったら、多分困ってしまうでしょう。
心は物理空間に、「存在」はするが「実在」はしないのです。
だから、心はブレないし、折れもしないと言えば、それまでなんです。
ただ、感情がゆらゆらとしている状態といえばいいのかもしれません。
それでもブレの存在を信じたい方がいると思います。
でも、自分で治すことは不可能でしょう。
なぜなら、ブレた心で、そのブレを治そうとするからです。
本を読んで治そうとしても同じです。
ブレた心で選んだ本で、そのブレを治そうとするからです。
もっと言えば、
ブレた心で、心のブレを認めたら、本当にブレブレになるということ。
で、結局何が言いたいのか?
「ありのまま」のあなたがいちばん!ということ。
まずは、揺れる心を大事にすることです。
1979年にノーベル平和賞を受賞したマザーテレサも、生涯「神の存在」に疑念を抱いていたという有名な話があります。
揺れ動く感情が必要ないの人とは、一生、罪を背負うと決心した者を指すのかもしれません。
最後に、画家ポール・ゴーギャンの言葉を紹介したいと思います。
ゴーギャンは35歳で株式仲介商をやめ画家を目指します。
その後も、病気や自殺未遂、家族の死や生活の困窮に見舞われながらも数々の作品を世に残していきます。
代表作は『我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか』
今では億単位の価格がつくほどですが、初期の作品は不評だったようです。
そんな、波乱の人生を送ったゴーギャンが残した有名な言葉です。
私は、愛したいと思いながら、それができない。
私は、愛すまいと思いながら、それができない。
ポール・ゴーギャン(1848〜1903)